日本では様々な形の介護サービスがりますが、その中でも新たな取り組みとして注目を集めているのが配食サービスです。配食サービスとは文字通り要介護者の自宅に食事を配達する内容となっています。配達される食事の回数は基本は朝昼晩の3食となりますが、希望をすることで回数を減らすことも可能です。
このサービスには利用における大きなメリットがあって、その一つが要介護者の負担減になります。人間は加齢による体力や筋力の低下を避けるのは難しく、高齢になっていくほど食材の買出しや自宅での調理が負担となってしまうのは否めません。配食サービスを利用すれば買い物はもちろんのこと、自分で調理をする必要が全く無いので負担を大きく減らすことができます。配食は日常生活を送る上で家族やデイケアの助けを借りなくてはいけない要支援レベルの人には特に有用なサービスと言えます。提供される食事は栄養面も考えられているので持病を患っている人でも安心です。
とはいえ、配食サービスにはたくさんのメリットだけでなく、個人の味覚の違いに対する不満といったデメリットもあります。味覚は加齢により衰えると言われていて、こうした衰えの影響でハッキリした味付けを好むようになるというケースも少なくありません。前述したように、配食は健康面を考えて調理されているので、全体的に薄味になりやすく利用者の中には味がないことに不満を感じてサービスをやめてしまう人も少なくありません。しかし、味付けは食べ続けることで慣れてくるので提供する側は利用者に理解をしてもらうことが大切になります。